「宇宙化粧品(スペースコスメ)」の開発目標

宇宙生活では、乾燥や紫外線、足の裏の皮膚剥がれ、探し物での手指のささくれ、といった様々なスキンケアの課題が考えられます。一方国際宇宙ステーションに搭載する為には配合ケミカル成分の制限があります。また地球上ではお肌の安全ケア、化学成分の自然界流出による環境破壊の問題も考えられます。

それら人類のスキンケアの課題に対し、ISS搭載品に選定されたオーラルピースの革新的技術を皮膚分野に応用。人類初の、乳酸菌抗菌ペプチド配合、皮膚を保湿・保護、ごく少量で長期間の全身ケアが可能、ISSの機体損傷や地球の環境破壊を防ぐプラントベース・ケミカルフリーのスキンケア製品を、日本発の先端グリーンテクノロジーにより世界に先んじて開発するミッションに取り組みます。

宇宙生活での皮膚ケアの課題に対し、
① 植物油によるエモリエント成分(油性潤い成分)、グリセリンによる保湿成分(水性潤い成分)が紫外線や乾燥から保護ケア。
② これ一つで全身のスキンケアが可能。
③ 濃縮タイプでごく少量でケアが可能、搭載品の重量やゴミを低減。
④ 防腐技術の革新からケミカル成分の一切不使用を実現し機体損傷リスクを低減。
⑤ 探し物で傷ついた手指を健やかに保つ。
⑥ 皮膚剥がれ等も保湿し浮遊を防止、室内を衛生的に。
人類に新たな便益の提供を目指します。
乳酸菌抗菌ペプチドの特徴である「ばい菌のみを殺菌し、ヒト細胞は壊さない」という特徴から、アルコールや合成殺菌剤では難しかった新たなベネフィットを人類にもたらす研究により、介護現場で問題となっている寝たきりの人の床ずれケア等に役立ち、患者QOL向上、現在年間10兆円を超え、2040年には25兆円と試算される日本国内の介護費、および世界の介護負担の低減を目指す。

また低刺激で皮膚炎等で悩む方にも活用、成分は植物と水から作られ、化学成分を一切含まないためCo2排出量を抑え、高生分解性から環境負荷が少なく、地球の自然環境保護への寄与も目指します。

これまで人体に副作用がある合成殺菌剤やアルコール(エタノール)、耐性菌出現の課題がある抗生物質しか選択肢がなかった制菌剤に、合成殺菌剤や抗生物質の数千分の一の超低濃度で同等以上の効果を発揮、役目を終えた後はアミノ酸に分解され人体や環境に優しい乳酸菌抗菌ペプチドの皮膚用途を拓くことで、人類全体に貢献する取り組みを目指します。
① 九州大学農学部 園元謙二名誉教授 日本生物工学会元会長 日本乳酸菌学会元副会長 工学博士 世界最多の新規乳酸菌抗菌ペプチドの発見数を誇る第一人者、② 九州大学農学研究院 生命機能科学部門 システム生物工学 微生物工学研究室 善藤威史准教授 農学博士、③ (株)トライフ 永利浩平研究開発総責任者 ネオナイシン発明者 北海道大学農学学士
を中心に医学博士・工学博士・農学博士・薬学博士・歯学博士・臨床医・社会起業家・クリエイター等による開発チームによる産学官プロジェクトとして実施します。

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